節分の由来は?保育園児でも理解できる子ども向けのお話!


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お正月が終わって、慌ただしさが落ち着く頃にやってくる2月3日の節分の日。
「鬼は外、福は内」と豆をまいて、年齢の数だけ豆を食べる。

他のイベントと違いあまりフューチャーされない節分ですが、
どんな由来から来ているのでしょうか。

また子どもと一緒に楽しむ為の、子供が分かりやすいお話はあるのでしょうか。

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節分 豆まきの由来とは?

節分は現在では2月3日とされていますが、本来は
季節の始まる日(立春、立夏、立秋、立冬)の前日の事で、
「季節を分ける日」という意味の節分です。

季節の初めには邪気(鬼)が生じるとされていた為、
その悪霊祓いをした事から始まりました。

 

豆をまくのは「穀物は生命力と魔除けの呪力が備わっている」
という信仰がある事と、『魔目(まめ)』という語呂合わせで、
鬼の目に豆を投げつけ、鬼を滅ぼし、邪気を追い払って
一年の無病息災を願うとされていました。

そして巻かれた豆を自分の年の数だけ食べると、
体が丈夫になり風邪をひかないと言われています。

 

豆まきをするなら!
 節分を工作で盛り上げる!鬼のお面や豆の箱など簡単な作り方

節分の鬼

そんな節分を子供にも分かりやすく、
楽しんでもらう為のお話を紹介します!

むかしむかし、ある所におじいさんがいました。

おばあさんは病気でなくなり、息子も二年前に病気で死んでしまい、
おじいさんはひとりぼっち。

おじいさんの住んでいる山里では今年も豊作で、秋祭りで
にぎわっていましたが、誰もおじいさんをさそってくれる人は
いませんでした。

おじいさんは祭りの踊りの輪にも入らず、遠くから見ているだけでした。

おじいさんは、おばあさんと息子の小さなお墓に
お参りする事だけが楽しみでした。

「かかや、息子や、早くお迎えに来てけろや。
極楽(ごくらく→天国)さ、連れてってけろや」

そう言って、いつまでもいつまでも、
お墓の前で手を合わせているのでした。

やがてこの山里にも冬が来て、おじいさんの小さな家は、
すっぽりと深い雪に埋もれてしまいました。

冬の間中、おじいさんはお墓参りにも出かけられず、
じっと家の中に閉じこもっています。

正月が来ても、おもちを買うお金もありません。
ただ冬が過ぎるのを、待っているだけでした。

ある晴れた日、寂しさに耐えられなくなり、おじいさんは
雪に埋まりながら、おばあさんと息子に会いに出かけました。

お墓は、すっかり雪に埋まっています。

おじいさんは、そのお墓の雪を手で払いのけると、

「さぶかったべえ。おらのこさえた甘酒だ。これ飲んで温まってけろ」

と、おじいさんは甘酒を供えて、お墓の前で長い間話しかけていました。

そして帰る頃には、日も暮れてしまいました。

暗い夜道を歩くおじいさんの耳に、子どもたちの声が聞こえてきます。

「鬼は~、外! 福は~、内!」
「鬼は~、外! 福は~、内!」

おじいさんは足を止めて、辺りを見回しました。
どの家にも明かりがともって、楽しそうな声がします。

「ほう、今夜は節分じゃったか」

おじいさんは、息子が元気だった頃の節分を思い出しました。

鬼の面をかぶったおじいさんに、息子が豆を投げつけます。
息子に投げつけられた豆の痛さも、今では楽しい思い出です。

おじいさんは家に帰ると、押し入れの中から古いつづらを出しました。

「むかし、息子とまいた節分の豆じゃ。
それに、これは息子がわしに作ってくれた鬼の面じゃ」

思い出のお面をつけたおじいさんは、ある事を思いつきました。

「おっかあも、可愛い息子も、もういねえ。
ましてや、福の神なんざにゃ、とっくに見放されておる」

こう思ったおじいさんは、鬼の面をかぶって豆をまき始めました。

「鬼は~内、福は~外。鬼は~内、福は~外」

おじいさんは、わざとアベコベに叫んで豆をまきました。

もう、まく豆がなくなって、ヘタヘタと座り込んでしまいました。
と、その時、おじいさんの家の戸を誰かが叩きました。

「こんばんは、こんばんは」
「誰だ? おらの家に、何か用だか?」

おじいさんは、戸を開けてビックリ。

「わあーーっ!」

そこにいたのは、赤鬼と青鬼でした。

「いやー、どこさ行っても、『鬼は~外、鬼は~外』って、
嫌われてばかりでのう。それなのに、お前の家では、
『鬼は~内』って、呼んでくれたでな」

おじいさんは震えながら、やっとの事で言いました。

「す、すると、おめえさんたちは節分の鬼?」

「んだ、んだ。こんなうれしい事はねえ。
まんず暖かい火にあたらしてけろ」

と、ズカズカと家に入り込んで来ました。

「ま、待ってろや。今、たきぎを持って来るだに」

おじいさんの家にお客が来たなんて、何年ぶりの事でしょう。

たとえ赤鬼と青鬼でも、おじいさんにはうれしい客人でした。
赤鬼と青鬼とおじいさんが、いろりにあたっていると、
またまた人、いえ、鬼が訪ねて来ました。

「こんばんは、こんばんは」
「『鬼は~内』ってよばった家は、ここだかの?」
「おーっ、ここだ、ここだ」
「さむさむ。まずは、あたらしてもらうべえ」

ぞろぞろ、ぞろぞろ、それからも大勢の鬼たちが入って来ました。
何と節分の豆に追われた鬼がみんな、おじいさんの家に集まって来たのです。

「何にもないけんど、うんと温まってけろや」
「うん、あったけえ、あったけえ」

おじいさんは、いろりにまきをドンドンくべました。
十分に温まった鬼たちは、おじいさんに言いました。

「何かお礼をしたいが、欲しい物はないか?」
「いやいや、何もいらねえだ。
あんたらに喜んでもらえただけで、おら、うれしいだあ」
「それじゃあ、おらたちの気がすまねえ。どうか、望みをいうてくれ」
「そうかい。じゃあ、温かい甘酒でもあれば、みんなで飲めるがのう」

「おお、引き受けたぞ」
「待ってろや」

鬼たちは、あっという間に出て行ってしまいましたが、
「待たせたのう」と、甘酒やら、ごちそうやら、
そのうえお金まで山ほどかかえて、鬼たちが帰って来ました。
たちまち、大宴会の始まりです。

「ほれ、じいさん。いっペえ飲んでくれや」

おじいさんも、すっかりご機嫌です。
こんな楽しい夜は、おかみさんや息子をなくして以来、始めてです。
鬼たちとおじいさんは、一緒になって大声で歌いました。

大宴会は盛り上がって、歌えや踊れやの大騒ぎ。
おじいさんも鬼の面をつけて、踊り出しました。

鬼たちは、おじいさんのおかげで、楽しい節分を過ごす事が出来ました。
朝になると鬼たちは、また来年も来るからと上機嫌で帰って行きました。

おじいさんは鬼たちが置いていったお金で、おばあさんと息子のお墓を
立派な物に直すと、手を合わせながら言いました。

「おら、もう少し長生きする事にしただ。来年の節分にも、
鬼たちを呼ばねばならねえでなあ。鬼たちに、そう約束しただでなあ」

おじいさんはそう言うと、晴れ晴れした顔で家に帰って行きました。

鬼の大嫌いな子供達も、この話をきけば、
少し鬼の事を好きになれるかもしれませんね。

是非聞かせてあげてください^^

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