「明日ママがいない」も、もう6話まで来ました!
今回のお話の主となるのはロッカーです。
ロッカーはどうして話が出来ないのか?その謎が解けます!
明日ママがいない 第6話 ロッカー
ある日、ロッカーとドンキはコガモの家の廊下を2人で掃除していました。
ドンキは里親候補である川島夫妻にどうしたら気に入られるかと
悩んでいたため、ロッカーに「私のいいところは何だろう?」と質問しました。
するとロッカーは窓ガラスに掃除用の窓ガラススプレーで、
ドンキがにっこり笑った絵を描きます。
そしてドンキは、自分のいいところは笑顔がいい事だとロッカーから教わるのでした。
そんなやり取りをしている頃、ポストは1人でお風呂掃除をしていました。
お風呂場に置いてあるパチが大切に持っていたシャンプーボトルを手に取り、
パチの事を思い出します。
そこへピア美とボンビが走ってきて「新しい子がくる!」と言うのでした。
ポストが玄関に行ってみると、後ろ姿のパチがいるのでした。
ポストはパチが帰ってきたと思い、後ろから抱きしめます。
しかし、振り返った男の子は背丈はパチと同じくらいですが、
顔はまた区別人でポストはがっかりするのでした。
ロッカーが起こした事件
ドンキがお試しのある日、川島夫妻の家へロッカーを連れて行きます。
川島夫妻の水道が壊れたので、ドンキはロッカーに頼み、
直してくれるように頼んだのでした。
その日の帰り道、ドンキはロッカーに言います。
川島夫妻にとっていい事をしていれば、私の事を必要と思ってくれるよね?と。
そんな帰り際、ある夫婦が道端で口論になっているのをロッカーは発見します。
すると突然ロッカーは、その夫婦の元へ歩み寄り夫に殴りかかり、
何度も何度も拳を振り上げるのでした。
それを見たドンキは驚きますが、止めることはなく
冷たい笑みを浮かべるのでした。
ロッカー達は警察へと連れていかれます。ロッカーは警察でも一言も話しません。
そのため、なぜロッカーがいきなり殴りかかったのか分かる人はいませんでした。
ロッカー達を警察まで迎えに行った叶は、魔王とドンキの前で
「理由があったにせよ暴力は最低だ」と言うと、それを聞いたドンキも
「私もそう思う」と同調するのでした。
その頃、コガモの家ではみんながお腹を空かせて心配していました。
ドンキがコガモの家に戻り詳細を話すと、みんなショックを受けるのでした。
みんなの気持ちが離れる・・・
ピア美はピアノコンクールで良い成績を残し、ティナの全国大会へ向けて
猛練習中で、「私達は世間から偏見の目で見られやすい。
一人が事件を起こしたら施設全員が悪いレッテルを貼られ迷惑だ」
と今後の心配をします。
それに対してポストは「ロッカーの事はお前らもよく知ってるだろ。
何か理由があったに違いない」と言いますが、みんなは聞く耳を持たず、
みんなはピア美の意見に流されるのでした。
ロッカーがコガモの家に戻ってきます。
ポストはロッカーに「みんなお腹を空かせている。何か作って」と言いますが、
みんなは「いらない」と食べません。
魔王と叶は事務所でロッカーについての話をします。
叶が勢いあまって”ロッカーの母親がロッカーの父親を刺した”という事を
事務所内で口走ってしまいます。
それを廊下で聞いたドンキは、みんなにその事を話すと、
さらにみんなはロッカーに対して拒絶反応を強めるのでした。
ポスト1人がロッカーの事を信じています。
ポストがロッカーに話をすると、ロッカーは窓ガラスにまたスプレーをします。
”ぼくがころした”と。
そこへタイミング悪く、ロッカーに謝罪にきたピア美達がそれを見てしまうのでした。
状況を見兼ねた魔王はポストを連れ出します。
車の中で魔王はロッカーの過去を話し始めました。
ロッカーの過去
ロッカーの父親はひどい男で、妻やロッカーに対して暴力を振るいました。
そしてロッカーの夜泣きがうるさいと、コインロッカーの中へ
置き去りにしてしまうのでした。
母親は必死でロッカーを探し出し、父親は警察につかまります。
父親がいなくなった2人は穏やかに暮らすことができました。
しかし、ある日突然父親が帰ってきてしまうのでした。
父親はまた母親に暴力を振るおうとしました。母親を助けるために
ロッカーは父親を階段から突き落とします。
それを見た母親はロッカーに「あなたは何も言わなくていい。
早く逃げて」と告げました。
ロッカーは自分が父親をころ したと思っていますが、まだ続きがあったのです。
実は父親は死んでおらず、意識が戻りロッカーをころ すという父親に
手をかけたのは母親でした。
それをロッカーは知らず、父親は自分がころ して、母親は自分をかばって
刑務所に入ったと思い込み、それからロッカーは母親の言うとおり
何も言えなくなってしまったのでした。
母親との再会
魔王とポストは、ロッカーの母親が入院しているという病院につきました。
母親は全身にガンが転移し、強い薬のため深い眠りから覚めません。
そんな母親に対してポストは言います。
「早くロッカーに”父親を殺したのはロッカーじゃない”と伝えないと、
ロッカーはずっと誤解したままになってしまう!」
しかしポストは魔王に止められます。
母親は目を覚まします。しかしあまり時間はありません。
ロッカーは魔王に呼ばれ、母親の病室までやってきました。
母親は泣きながらロッカーに伝えます。
「違うのよ、あなたは誤解している。あなたじゃない」と父親をころ したのは
自分だと告白し、そこにいた魔王に向かって「そうですよね?刑事さん。」と言う。
その事件を担当した刑事こそ魔王であり、現場検証を行い
詳細をわかっている魔王に向かって母親はそう言ったのでした。
それを聞いたロッカーは悔しそうな顔をし、外へ飛び出します。
ポストはロッカーを追いかけます。公園で雨の中ロッカーは泣き崩れます。
そして始めて声を出すのでした。
「笑ってよ。笑ってくれよ。」
そんなロッカーにポストは「許して神様。ロッカーはまた勘違いしようとしている。
ママはこう呟いたと思わない?神様どうか私の息子をお守りください。
ねぇロッカー?ママはやっぱりあんたを庇ったんだよ。自分の人生を投げ捨てて、
ロッカーあんたを自由にするために。戻ろうもう一度」
そんな頃、ドンキとおつぼねはスーパーへ買い物へ行きます。
そこでお弁当屋さんの佐々木香織と出会います。
ドンキはお弁当屋さんの店員さんとおつぼねが知り合いだった事に驚きます。
その後、香織の部屋でドンキも香織が子供を亡くした事を知り、
魔王の話と繋がります。
叶はその頃、ロッカーが殴った夫妻の奥さんの元へ行き、
奥さんは夫からDVを受けていた真相を聞き出し、ロッカーが殴った時も
夫から暴力を振るわれそうになっていた事が判明します。
そして、叶は奥さんから暴力を振るわれているがどうしたらいいかという問いに、
何処まででも逃げろとアドバイスするのでした。
ロッカーとポストは再び病室へ戻ります。
しかし母親の病状が急変し、すでに息を引き取った後でした。
ロッカーは母親に「おかあさん、ごめんね、ありがとう」と手を取り涙を流しました。
魔王の言葉
一方、コガモの家では子供達が魔王に
「ロッカーにここを出て行ってもらいたい」と言っていました。
それを聞いた魔王は「全員まくらを取りにいけ」と指示します。
魔王は子供達に話し始めます。
「あいつが父親をころ したというのは、あいつ自身の誤解だ。
あいつは母親が自分をかばったと思っているんだ。」
ピア美が口をはさみます。
「だから何?暴力を振るったのは事実でしょ?」
魔王は続けます。
「持っている枕をその胸に抱きなさい。お前たちは何に怯えている。
お前たちは世間から白い目で見られたくない、そう怯えているのか?
だから、”そうなる原因のあいつを排除する”そういう事なのか?
それは表面的な考え方じゃないのか?もう一度考えてみなさい。
乱暴者でひどい人間か、あいつから一度でも暴力を受けたのか。
ならばなぜ闘おうとしない。お前たちは臭い物に蓋をして
”自分とは関係ない”それで終わらせるつもりか。
大人ならわかる。それは胸にクッションを持たないからだ。
そんな大人になったらお終いだぞ。
話し合いすら出来ないモンスターになる。
だがお前たちは子供だ。情緒を持ちなさい。
この世界では残念だが、目を背けたくなるような事件が起こる。
だが、葉を食いしばって何故こうなったのか考える事が必要なんだ。
お前たちは幸せじゃないのか。もっと辛い子もいる。
それでもお前たちは自分達が世界で一番可哀想な子だと思うのか。
何がわかるってんだ、冗談じゃない。
可哀想だと思う奴こそ可哀想なんだ。
つまらん偽善者になるな。
お前たちは人の痛みが分かるんじゃないのか?
さみしい時側に寄り添って欲しい。
ならばなぜ自分からそうしない。
お前たちが心にクッションを持てないとしたら、たとえどんな里親がこようと
俺はお前たちを絶対にここから出さん。
これはあいつのノートだ。
お前たち一人一人の事が書いてある。どんな子供か。
一人一人手にとって見て見なさい。
それでもあいつを追い出したいのなら言いなさい。
あいつは黙って出て行くだろう。
最後にもう一度言うぞ。
あらゆる穢れを一度受け止めて見なさい。
それが出来たらこの世界の愛おしさを知ることが出来るだろう。
お前たちは傷つけられたんじゃない、磨かれたんだ。」
子供達は魔王がおいて行ったロッカーのノートを見ます。
そこには一人一人の癖や性格、似顔絵が書かれていました。
コガモの家に帰ったロッカーにみんなは・・・
火葬場でロッカーは母親を見送っていました。
そのそばには魔王のいうとおりロッカーがさみしい時、
一度もロッカーを疑うことをせず信じて寄り添い続けたポストがいました。
ポストはロッカーの手を握ります。
それを見ていた叶は、トラウマで手を握る事が出来ないのを振り切り、
ロッカーのために自分ももう片方のロッカーの手を握りました。
ロッカーはコガモの家に戻ってきます。
すると子供達はロッカーに駆け寄り謝罪します。
子供達にいつも通り優しい笑顔でロッカーは返します。
ただそこにドンキの姿はなく、ポストはコガモの家の2階からドンキが
見下ろしていることに気づき、ドンキはカーテンをピシャリと閉めるのでした。
ドンキの不気味な微笑みや、謎の行動。
最終回も近いので、どう展開していくのか楽しみです!